最近、テレビでも焼肉の特集が多く組まれている。
個人的にもお肉は大好きだが。
キーワードは赤身肉と熟成肉だそうである。
最近の健康ブームにのってヘルシーな赤身に人気が
集まっているそうだ。
また、枝肉を一定期間アオカビが生えるまで寝かせて
旨さを極限まで引き出した熟成肉なるものも人気である。
肉本来の旨みに加えて、やわらかさが出るらしい。
時代とともに価値の変遷も早い。
ここでふと思ったことがある。
よく利は元にありと言われるが、カビが生えるまで
枝肉庫に寝かせた場合歩留率は極端に悪くなって
原価が上がるのではないか。
焼肉店の店長さんに聞いてみた。
やはり、通常のお肉に比べて高いそうである。
だから少し価格も高くしていると言う。
なるほど。
いかにいいお肉を安く仕入れるかがこの商売の
肝だそうだが。
一般には和牛生産農家から直に仕入れる市場外流通と
東京や大阪などの食肉市場でせりで仕入れる場合とが
あるそうである。
どっちが安いのか、聞いてみたがケースバイ・ケースらしい。
さらに、歩留率や”さし”によってランクが分かれているそうである。
A5~A1、B,Cと。
やはりランクが高いと歩留率もいいそうである。
たとえば、A5ランクで、枝肉400㌔で、k2,500円、歩留率77%の場合の正肉単価は
2,500円÷77%+加工賃150円=3,396円
になるらしい。
重量は308キロ。
仕入原価は 3,396円×308キロ=1,045,968円 なり。
ただし、これは1頭買いの場合だそうである。
焼肉店ではカルビが人気が高いため、バラ肉に注文が集中し
モモ肉が余るというのが今までの傾向だったらしい。
でも、最近はモモ肉が足りないらしい。
不思議なものだ。
ここでちょっと気づいたんだけど、
正肉になるまで歩留率はわからないわけだから、
枝肉を見て判断するときは相当な目利きが必要に
なるだろうなぁ。
そこがひとつのポイントだろう、と勝手に想像してみた。
奥が深いなぁ。
それを仕入れて原価率30%から40%で販売するんだから、
人件費や家賃を含めても営業利益で15%くらいはいけるのかなぁ。
月に1000万円の売上げでも、利益が150万円。
いいかもしれん。
もっと言えば、原価率をもう少し上げて客数を増やせばもっと
売上はいくし、利益も出るだろう。
俺のレストランのビジネスモデルはこれだ。
立ち食いにして、回転率を上げて客数を増やせば原価が多少高くても
利益は上がると見ている。
まあ、お昼に焼肉ランチにいってもこんなことを考えてしまう
自分がいる。
個人的には熟成肉よりはやはり新しいお肉のほうが好きだ。
熟成と腐りかけは紙一重だし、製造方法に規制をかけないと
食中毒につながるおそれがあるような気がしてならない。
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