入院患者、通院患者の差こそあれ、ガン患者の胸中は複雑だ。
特に転移している場合のことを考えるとこの状態が際限なく続くような気がしていつもびくびくしている。
人生生死ありとは言うが、まだまだやりたいことはたくさんあるし宿命の道とは理解しがたい感情がある。
自分の場合は幸いなことにまだ再発は見られないが、何かあればいつも頭をよぎる。
でも、あの時あの経験がなければ今の自分はありえない。
何よりも何のために事業をやっているんだという根本に立ち返ることができたからだ。
世のため人のためという社会的使命が強くなったのもこのときからだ。
当時の日記をみてみると、
手術が終わり、抗がん剤による治療に入る前に検査が行われた。
第1クールまであと少し、不安な日々が続いた。
体力には自信があったが、まわりの人の話を聞くとかなり深刻だ。
でも、やるしかない。
とある日、主治医がやってきた。
信じられないけど、転移していた腫瘍が消えているんだよ。
直接の腫瘍は手術で取り除いたから大丈夫ですが、転移していた部分は手付かずだからこれから治療に入ろうと思ったのだけれど、ないものはないんだよな。
先生、それはどういう意味ですか。
奇跡が起こったとしかいいようがないね。
えっ。
じゃ、治療しなくても大丈夫なんですね。
ええ、来週退院になります。
ありがとうございます。
このときほど命の大切さを認識させられたときはなかった。
生かされたんだ。 まだやらなければならないことがある。
しっかりとした使命感をもって、生きていかなければ。
という内容だ。
むろん、油断は禁物。
定期的に検診には行かないと。
ガンに一番良くないのはストレスだそうである。
遺伝も多少あるらしいけど、自分の場合は先祖で
ガンの人は一人もいない。
事業は次々とやってくる困難君を解決することだから、当然ストレスも抱える。
だからこそ自分なりの息抜きの時間を作ったほうがよい。
大病してから、ゴルフは一切やめて山登りを始めた。
自然の中でただひたすら歩いていると頭の中も体もすっきりするし、食べ物・飲み物も美味しく感じられる。
食事もお肉中心から、豆腐・納豆を中心に仙人のような食事をしている。
むろん仕事の付き合いではここぞとばかりに食べたいものを食べるけど。笑
いずれにせよ、健康管理をしっかりすることも経営者にとって大切なことだ。
自己管理ができない社長は信頼されない。
大学まで野球付けのバリバリの体育会系の自分がかような生活をしているのもある意味面白い。
今日も生あることに感謝です。
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