a0070_000278会社会議室にて某都市銀行の部長と面談。

何が何でも金を作って返済してくれ。このままだと大変な事になりますよ。

大変な事って、何ですか。

債権をサービサーに譲渡しますよ。

このとき初めてサービサーなるものを知る。

最初聞いたときは、なんだか怖いところとの印象を持ったが。

調べて見るとそうでもない。

弁護士が必ず役員に入っているし、国からの認可だからヤクザがでてくるわけでもない。

今の状況で返済することはできないのです。ご理解ください。

部長は怒ったまま帰っていった。

既に延滞は3ヶ月を過ぎ、期限の利益喪失により一括請求の通知が届く。

でも、払えない。

保証協会付なら代位弁済で銀行も救済されるであろうが、今回はプロパー融資。

しかも無担保無保証。3億あるから引当金もそれなりに積む必要があるが、無税償却できるなら間違いなく

サービサーに売却するだろうと思った。

案の上、サービサーから通知がきた。債権の一括請求だ。

払えないスタンスは同じだから、その旨説明した。

いくらだったら払えるの、と担当者が聞いてきた。

思い切って100万なら払えますと答えた。

そんな金額じゃ元が取れない、と言われた。

そこで、銀行からいくらで売却を受けたのか、ポンカス債権だからかなり安い金額で受けてるはずだ。

その譲渡金額に少し上乗せすれば交渉の余地があるのではないかと判断できた。

そこで、あと50万ならなんとかできますと答えた。

すると、200万で社内稟議を上げるのでお金を用意してください、と言われた。

こうして200万を払って、3億の債務は事実上債務免除を受けたのだった。

他の銀行も同じような交渉スタンスだ。

頑張らねば。

当時の回顧録です。

 

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